たのしみは 艸(くさ)のいほりの 莚(むしろ)敷(し)き ひとりこころを 静めをるとき
たのしみは すびつのもとに うち倒(たふ)れ ゆすり起(お)こすも 知らで寝し時
たのしみは 珍(めづら)しき書(ふみ) 人にかり 始め一(ひと)ひら ひろげたる時
たのしみは 紙(かみ)をひろげて とる筆の 思ひの外(ほか)に 能(よ)くかけし時
たのしみは 百日(ももか)ひねれど 成(な)らぬ歌の ふとおもしろく 出(い)できぬる時
たのしみは 妻子(めこ)むつまじく うちつどひ 頭(かしら)ならべて 物(もの)をくふ時
江戸時代の歌人、橘曙覧(たちばな の あけみ)の歌です。
楽しみは、見つけようとする人に訪れるようです。
– 廣瀬センセの今日も上機嫌リーダー *1,714 –
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