『春愁』尾崎喜八 その(2)

この賢さ、この澄み晴れた成熟の

ついに間に合わなかったことが

悔やまれる。

ふたたび春のはじまる時、

もう梅の田舎の夕日の色や

暫しを照らす谷間の宵の明星に

遠くきた人生と

おのが青春を惜しむということ、

これをしもまた一つの春愁と

いうべきであろうか。

(尾崎喜八 詩人・随筆家・翻訳家)

廣瀬センセの今日も上機嫌リーダー *2,461*

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。