ついに...PayPayの手数料有料化
日経新聞を読んでいまして、気になるニュース。
QRコード決済の最大手、PayPayが加盟店から得る決済手数料を全面有料化すると発表したそうです。
前々から噂にはなっていましたよね。
PayPayは店舗側には手数料無料というのを長いこと実施してきてくれましたし、消費者側にも〇〇円キャッシュバック!とか、いろんなキャンペーンを展開してきてくれました。
そんなPayPayですが、上の日経記事によりますと、
ただ、ペイペイの21年3月期の営業損益は726億円の赤字(前の期は822億円の赤字)と厳しい。
とのこと。
お店から手数料を得ないで、消費者にキャンペーン実施なんてやっていたら当然といえば当然ですけど...
今までは加入店の増加、そしてユーザーの増加目的でやってきましたが、ある程度の店舗数・ユーザー数が出てきたところで、収益化に舵を取ったというところでしょう。
さてこの方針転換、吉と出ますか・凶と出ますか...どうなりますでしょうか???
「手数料取られるなら、やーめた」なお店も出てくるかもしれません。
また、「このお店が使えないなら、PayPay使うの止めようかな」なユーザーが出てくるかもしれません。
とは言え、PayPayはまだ、他のQRコード決済、もっと言いますと、他のキャッシュレス決済と比較しても、低めの手数料設定のようです。
こうなると気になるのは、他のキャッシュレス決済業者。
QRコード決済の他社はもちろんですけど、クレジットカード・電子マネー・交通系ICカード...動向が気になるところです。
LINEペイ、決済手数料をペイペイと同水準に
早速、LINEペイが手数料をペイペイと同水準にする、なんて話が出てきています。
PayPayに対抗するために手数料が下がってくれたら、そりゃ嬉しいですけど、事業者側からすると収益が低下するという懸念も...
加盟店集め・ユーザー集めの段階の”消耗戦”では、オリガミペイが苦境に陥り、メルペイに買収されました。
このニュース、かなりの衝撃でした。飛ぶ鳥を落とす勢いのオリガミペイって思っていましたので。
でも、実態としては、かなり厳しかったということなのでしょう。
そして、PayPayの決算を見ても、QRコード決済業者、体力があるから保っていますが、事業収益という点ではまだまだ、課題が多いというのが実態ということがわかってきました。
今回のPayPayの手数料有料化を引き金とする、新たな消耗戦というか、次章が始まったのかな、そんな気がしてきました。

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